Macのメニューバーは一番上にあるからマウスの移動距離が長くて使いづらいという意見に関する一考察

Macのメニューバーは一番上にあるからマウスの移動距離が長くて使いづらい」という意見がある。
このような意見はときどき見かけるし、さきほどもとある場所で見かけたわけだが、どうなんだろう?私個人的にはそういうことを感じたことがないのだが、その理由について書いてみる。

確かにマウスの移動距離は長くなるが、「どんなときでも一番上にある」ことが分かっているから、メニューバーにアクセスしたいときには何も考えずにマウスをズドンと一番上に持って行けば、そこにメニューバーがある。Macのマウスは加速度を感知するから、す早く動かせばマウスパッド上で 3cm ほど動かすだけでも、ポインタが画面一番下から一番上まで移動できる(1920 * 1200pxのディスプレイを使用)。「行き過ぎる」ことが絶対にない安心感というのは大きいと思うんだ。

メニューバー上にポインタを持って行った後の操作でも、「一番上」にあることのメリットを受けられる。というよりここからがそのメリットの本領発揮かもしれない。

Win でも Mac でも、メニューバー上で「ファイル」とか「編集」とか「ウィンドウ」とか数個のメニュー項目のうちひとつをポイントしてしかるのちクリックするわけだが、メニューバーが一番上にあると、マウスを水平かつ慎重に動かす必要がない。ポインタを上に持って来たときと同じく、何も考えずに左上(または右上)方向の画面のフチへ、ポインタを押し付けるようにマウスを動かせば、勝手に水平移動してくれる。もちろんこれは、意識しながら操作することではなく無意識にできることだ。

以上のことから、「ポインタの移動距離が(Windows 操作時と比較して)長い」ということは言えるかもしれないが、「マウスの移動距離が長い」とは一概に言えないし、さらに重要なことは「メニューバーが一番上にあることで使いやすくなることはあっても、使いにくくなることはない」というのが私なりの今の結論。

こちら(続・メニューバー論と Mac と Windows の操作性について - Memento Mac)もよろしければお読みください。