「iPadがiPhoneをしのぐ人気,初出荷前の購入希望調査より」ということなのだが。

iPadiPhoneをしのぐ人気,初出荷前の購入希望調査より」
http://zen.seesaa.net/article/142085898.html

市場調査会社RBCとChangeWave Researchが調べた結果によると,3200人に尋ねたところ13%の人がiPadを購入したいと答えた。3年前に初代iPhoneに対して同じ調査を実施したときは,9%の人がiPhoneの購入を希望していた。

・・・ということなのだが、初代iPhoneのときはあのUIが果たしてどうなのか懐疑的な中での9%、今回のiPadiPhoneにより使いやすさが証明された中での13%だから、そこは割り引く必要がありそう(iPhoneより売れると早計しない方がよいという意味で)。

あと、iPhoneの場合は、残りの91%の誰しもが数年以内に携帯電話を買い換えるという意味で、マーケット(=人口)がはじめから用意されていたのに対し、iPadの場合、タブレット市場規模はひとまずはこの13%前後というのがほぼすべてで、初動としてはそれで打ち止めという気がする。

その後の評判やら、iBookstoreの品揃えなどにより売上は伸びるだろうし、中長期的にみれば、タブレット市場はノートPC、ネットブック市場を食うほどの(あるいはそれ以上の)ポテンシャルを秘めていると思う。が、少なくともしばらくは、携帯電話のような生活必需品ではなく、ぜいたく品とか嗜好品の域を出ないだろう。

Appleとしては、世間に「iPhoneより売れる!」という憶測が広がりすぎないように、期待値を抑制する方向でコントロールしていきたいんじゃないかとも邪推する。日本で一時期問題になった「iPhone敗戦処理」的な見方がグローバルで展開されるのはまっぴらご免だろう。