HTML5なのかFlashなのかはたまたモバイルアプリなのかと考えていたら・・・

もちろん、情報が乗っかるメディアとしての3者の戦いはまだまだ続くのだが、ことオーサリングツールということに関しては、全部一緒くたになるのかこれは?
そしてその中心にいるのはアドビインク。

「アドビ、FlashHTML5Canvasへ変換するプロトタイプ機能を明らかに。アニメーションも変換」
http://www.publickey1.jp/blog/10/flashhtml5canvas.html

各種オーサリングツールの総本山の面目躍如といったところでしょうか。
Flashさえあれば、それをHTML5に対応したアニメーションとしてアウトプットできるし、iPhoneアプリも書き出せる。もちろんそのためにははじめからそのつもりで設計しないといけなかったりするんでしょうけど。

イラレベクターデータもHTML5(+Javascript)として使えるようになるんだとか。これはものすごく期待したい。とともに、レガシーなaiファイルの仕様とHTML5との間の互換性というか、つまり、イラストレーターで書いた絵を、どこまで忠実にHTML5化できるのか?気になるところであります。これはFlashからiPhoneアプリの書き出しという点でも同じことが言える。

まだプロトタイプ段階ということで、各方面の反応を見たり実現可能性を探っていく段階のようです。

あとやはり当初はCanvas要素でいろいろやろうとすると「重さ」というのが問題になってくるのかなとも思います。SVGもそうだけど、ベクターデータをその場でレンダリングするというのはどうしてもそれなりのマシンパワーを要するわけで。でも一方で、各ブラウザがJavascriptの高速化に命をかけてるようなのでそれほど気にしなくても大丈夫かなとも。

私的にはかねてからHTML5でアニメーションを実装するには、現実問題としてオーサリングツールがまず必要じゃね?と思っていて、そしてこのカテゴリに手を挙げるのはてっきりアップルだと思っていた。もちろんその可能性もまだ捨てきれないが、アドビとしては、この分野で飯を食ってる以上、他社に先を越される訳にはいかなかったんでしょうねぇ。。。。。HTML5のオーサリングツールで遅れをとるようなことになると、これはMacOS X対応で遅れをとったQuarkが、アドビのInDesignにシェアを奪われたのと同じ構図すぎて、もうそれだけはなんとしても避けたいところなのしょう。

あと、Flashイラレはいいとして、Dreamweaverはどうなんだろ?Dreamweaverはほとんど使ったことがないし、あまりその出力結果にも好印象を持ってないのだが(最新バージョンでは奇麗なソースを吐き出すようになってたりするのか?)、HTML5時代ではDreamweaverのお世話にならざるを得ないのだろうか???いや別にいいんだけど。。。

最後に。FlashによるHTML5のアニメーション書き出し、同じくiPhoneアプリ(もしくは他の主要モバイルアプリ書き出し)、イラレからのベクターデータ書き出し。そのどれもが相当な難事業であることは想像に固くない。全部手を出したけど、全部中途半端になっちゃいましたというようなことのないよう、アドビには頑張って欲しいところです。