日本の人口2100年に5000万人になっちゃう問題

日本の人口問題についての個人的メモ。

減る減るっていうけどどのくらい減るのか?

国立社会保障・人口問題研究所によると次の通り。2100年のデータは「参考推計結果」だそうだ。

上記はすべて死亡率については中位推計(男性平均年齢は84.19歳、同女性は90.93歳)。同研究所では死亡率についても高位、低位の推計を出しているが、出生率ほど人口に与える影響は大きくないようである。たとえば同じ出生中位で死亡高位と死亡低位の2100年人口は、それぞれ4861万人、5058万人で200万人の差しかない。若年死亡率が低い日本では死亡数で出産可能年齢人口が変わるわけではないのでこの結果はうなずける。日本における人口減少問題とは出生率低下問題と言い換えられそうである。

上記のデータをすばやく確認するには以下のページを参照のこと。
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/youyaku.html
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh6.html

全体はこちらから
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh2401top.html

2100年9136万人のシナリオ

合計特殊出生率が2030年に人口置換水準(人口が減らない水準)である2.07まで回復し、以降キープしたと仮定した場合の人口推移を内閣府が試算している。この資料によると2060年に9894万人、2100年に9136万人である。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0214/shiryou_04.pdf

上のPDFは内閣府「選択する未来」委員会のH26年第2回会議の配布資料である。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0214/agenda.html

2.07ということは現状の頭でっかちの少子高齢化が改善した上での人口9000万人ということである。たしかに3000万人以上減るとはいえ、今の日本よりも過ごしやすい国になっていることだろう。ただし、たった15年で2.07は少々虫がよすぎるかもしれない(個人的には1.8あたりの推計が知りたい)。とはいえ世界には短期間で出生率を回復した国があり、今の日本の状況ごときで諦めるとか手遅れとかいう段階でないこともまた事実である。ネットの言説には悲観的すぎるものが多いとしばしば感じる。

出生率回復のモデルケース、スウェーデンとフランス

フランスでは1994年の出生率1.65が2010年に2.01に、スウェーデンでは1999年の1.5が2010年に1.98と急回復している。逆にドイツは日本と同じくらいの低出生率に悩まされている。アメリカの出生率が高いのはヒスパニック系のおかげとも言われているが(このグラフには載っていないが)白人の出生率も1.75くらいで低くはない。ただしここ数年漸減傾向のようである。
以下はGoogle パブリックデータのグラフへのリンク。
https://goo.gl/eTrknu
日本の最低記録が2005年の1.26だが、この水準から2.0近辺まで回復した例は皆無で、2015年は1.46と10年で0.2回復したとはいえ、もし1.8くらいまで回復したとすれば世界的にも注目される事例となる。少子高齢化は先進国や東アジア、東欧の新興国すべてが危機意識を持っている課題であり、世界が日本の行く末を見守っている。

その他

内閣府少子化社会対策白書
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2013/25webhonpen/index.html
内閣府「選択する未来」委員会
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/index.html
上の「きみに質問BOOK」はわりとバズった模様。やはり見せ方って大事だなあ。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/kimini_book.pdf
ということでもうひとつ。「子供向け」とあるが大半の大人もまずこれを読むべきだと思う。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/sanko2_0.html

5000万人じゃダメなのか?

以下はとくにデータやファクトにもとづいているわけではない感想文である。
そもそも論だが5000万人じゃダメなにか?人口は減っちゃダメなのかという話がある。
2100年で5000万人というと、それだけいればいいような気もしてくる。日本は、特に大都市圏は人口過密だし、少しくらい減ったほうが住環境が改善し、交通渋滞、通勤ラッシュが緩和されストレスも減るのではないか。待機児童問題も解消されるかもしれない。労働人口の減少はIT、AI、ロボットなど自動化テクノロジーにとって追い風となる可能性がある。それでも不足なら、日本には優秀な高齢者、高等教育を受けた女性がたくさんいるので、彼らを積極的に活用すればよい。世界には人口数千万人、数百万人でも豊かで幸福度の高い国がたくさんある。このような言説はネットには山ほど転がっている。

しかし減り続ける中での5000万人であり、わずか10年後の2110年には4286万人になるといえばダメさ加減が分かる。10年で市場が15%縮小するので普通に仕事してたら10年で給料が15%減らされるか、10年後に15%の人間がクビになるかである。「これからはグローバル!国内だけを相手に商売するのではなく世界に出ないといけない」とは勇ましいスローガンではなく切実な生き残り戦略だ。
このような市場環境では若者の起業意欲も刺激されないし、優秀であればあるほど、わざわざ苦しい日本ではなく海外でビジネスしようとするはずだ。人口は2100年までに60%減、そこから10年でさらに15%減だが、優秀な人間の減少スピードはそれをはるかに上回る可能性がある。
経済活動が鈍化すれば税収は減る。また少子化の中で高齢化なので頭でっかちの人口構成は変わらずということも相まって、社会保障制度が成り立たなくなる。年金支給額はさらに減り、医療費の自己負担は増える。子供を出産しても補助は出ず、子ども手当は削られ保育園は高くなり教員は減り義務教育の質は低下する。大学の学生も教員もレベルが下がり学費は上がる。現在でも社会問題化しはじめている空き家問題はスラム問題となり、治安が悪化する。取り締まる警察は数が足りない。このような状況は優秀な若者、裕福な家庭の国外退避の流れを助長する。

というわけで5000万人でもいいが「たった数十年で8000万人減少した上での5000万人」と「少子高齢化での5000万人」がダメということである。もっと長いスパンで徐々に減り続ける(たとえば出生率が長期的に1.8前後をキープ)のであれば各世代の負担も分散され、人口構成も今より若年層の厚みが出て改善するため、社会が人口減に緩やかに対応する余地が生まれる。壊滅的な状況にはならず、むしろ過ごしやすい日本になっているかもしれない。

月6万でフィリピン人住み込みメイド雇うことの妥当性について

これ(http://togetter.com/li/1053513)について。途上国出身の住み込みメイドを月6万で雇うのは搾取であるといった批判もなされているが、そうかなとも思う反面、そうでもないかなと思うところもあり少し考えてみる。なお欧米諸国やアジアの富裕層の間でメイドを雇う習慣がわりと定着しているのは聞くが実情を知らないのでその辺の比較はできない。

報酬と役務

前提として住み込みとのことなので食と住を別途提供された上での月6万ということに留意する必要がある。月6万+食住、これが報酬である。
次に負うべき役務だが、元ツイートからするとこんなところのようだ。

  • 拘束時間、朝6時半から夜8時半(住み込みなので通勤時間なし)
  • 子供の世話(年齢ははっきり書いてないが「子供できたら」とも書いているし「食後のぐぶぐぶ」が何のことかわからないがゲップさせることを指すなら乳児から?)
  • 掃除(床は日に3度掃除、絶え間なく片付けて家中すっきり)
  • 料理
  • 洗濯
  • 休日は不明(仮に月20日とおく)

時給にすると?

1日14時間*月20日なので、単純に金銭的報酬だけで考えると月6万÷(14h*20日)=時間当り214円である(乳幼児が居るので休憩はゼロと考える)。
次に非金銭的報酬である食と住も加味する。普通に一人暮らしをしたと考えると食費で1.5〜3万、住居費で5万〜8万、水道光熱費で1万、その他ハウスキーピング雑貨類でいくらか。ここではえいやーで合計10万相当の非金銭的報酬を得ているとしよう。
再度時給を計算する。6万+10万=16万。16万÷(14h*20日)=571円。

その他の要因としては、雇用主と同居するという気詰まり感はマイナスだが、いっぽうで安全面では女性の一人暮らし(と一人暮らし用の安い賃貸)とは比較にならないほど安心できる。数値化が難しいが「ルームシェアで分譲マンション賃貸物件に住む」と考えると家賃12〜16万をシェアして半額といったところか。まあ上の想定の範囲に収まりそうである。

日本の家事代行サービスと比較すると?

こちらのキッズベビーシッター&家事代行業者(http://docomo-anshinpartner.jp/housework/kids_babysitter/#select02)によると「1回あたり3時間/月4回利用した場合」32,457円で時間当り2,705円である(このうち実際にきてくれる人が手にする金額はこの半分かせいぜい1,500円くらいだろうか?)。

その他、考慮すべき点

ツイッターはてブで散見された意見がこのメイド氏と氏の家族の幸せは?という指摘である。たしかに上の条件だと氏が自らの家庭を持ち子供を産み育てる余地は皆無。これに対しては「若い女性が結婚する前の一時期にやる仕事としてなら問題ない」「子育ても終わり夫とも別れた(先立たれた)女性の自立手段としてなら有り」という反論もありうるが、実際問題として出稼ぎにくるのがそのような独身女性ばかりかというとそんなことはなく、母国に子供を置いて来た母親が相当数いるようである(むしろこのパターンが大半?よくわからない)。
また仮に独身の若い女性だとしても、彼女が結婚前にすべきことはまず勉強ないし職業訓練であり、卒業したらそれを活かした仕事に就くことである。平日14時間拘束されては学校にも通えないし、別の仕事のための訓練も受けられない。
彼女らは先進国では当たり前とされる幸せを放棄して出稼ぎに来ている。なぜかというとそうしないと自分と家族が生活できないからである。

で、月6万は妥当なのか?

食住を加味しても時給570円〜、多く見積もっても600円は日本では不当に安い報酬と言わざるをえない。ちなみに時給1,000円相当を払おうとすると、月6万の金銭的報酬を月18万にしなくてはならず((10万+18万)÷(14h*20日)=時給1000円)、プチ富裕層レベルでは手が出ない金額となる。それでも職責と拘束時間と(おそらくは)社会保障外という事情まで加味すると被用者側から見るとまるで見合わない可能性が高く、結局のところ途上国の安い労働力に甘えているに過ぎない。
雇用主はおそらくまずその自覚を持つことが肝要で、「途上国の人々に仕事と恵まれた食と住居と安全を提供し、自分たちは家事育児と仕事が両立できてWin-Win」などという認識を持っているとしたら、少々自分に都合がよすぎる解釈であろう。
被用者は立場上あるいは本心から雇用者に感謝の意を表したりもするのだろうが、それで「ちょっといいことしてあげてる感」を得て無邪気に気持ち良くなってよいものか?被用者やその家族の自立支援、自己実現支援まで踏み込みでもしない限りは、依然として借りがある状況なのは確かである。

自分ならこの仕事をやるか?

自分が教育を受けておらず、身元もはっきりせず、頼れる身内が居ない立場なら、次の条件が通るならやる(時給は変えないとして)。

  • 1日3回も床掃除しない(笑)。
  • 私が病気、ケガしたら医療費を払うこと。契約前に私に健康診断を受けさせること(自らが健康保険使えない立場の場合)。
  • 二人で住み込んで1日交代あるいは、半日交代でやる。食住提供なら半額の3万でも構わない(金よりも自己投資の時間が欲しい)。
  • 子供や住居になにかあっても一切責任は負わない(負えるような報酬ではないし、そのための専門訓練も受けていない)。
  • 監視カメラを複数設置して私の行動を記録すること(正直嫌だが何かあったときに自分の身を守るためには必要)。

しかし教育を受けておらず、身元もはっきりせず、頼れる身内が居ない状況の自分がこんな条件を出せるか(思いつくか)というと絶対に無理。結局日銭は稼げるかもしれないがそれで終わりだし、何かあって責を負うリスクは丸抱えである。この条件書いてて思ったが結局これは「俺ならやらない」と言ってるのと同じである。

まとめ

「日本でももっとメイド/ナニー/家政婦を活用しよう!」という言説は、日本で女性の社会進出が遅れている事実とあわせて語られることが多い。しかし上記を踏まえると「途上国メイドの活用」とは、日本社会が日本人女性から搾取していたなにがしかを、途上国女性に肩代わりさせることに他ならない。欧米諸国や香港、シンガポールの「女性の社会進出」がメイドを活用することで成り立っているのであれば、それは合理的ではあるが善ではないし、少なくとも「日本は遅れてますよ」と偉そうに言うほどのものではなさそうだ(冒頭で比較できないと書いたとおりこの辺は自信がない)。

昨今さかんに議論されている外国人家政婦の受け入れに関する法整備が進み、フィリピンなどから大量に外国人家政婦が正規の手続きで入ってくれば、日本の少子化は間違いなく改善すると思われる。これが単なる途上国搾取にならないよう、政府は彼女らの基本的人権を確保し社会保障と待遇条件を定め、搾取の穴を税金で埋めるべく手当を講じる必要がある。雇用環境がよければ早期に家族の待つ母国に帰ることもできるし、あるいは本人なり子息なりが日本で高等教育を受け日本社会に還元する道も拓けよう。

大学生の小論文みたいな締めになってしまったが、まずは問題を考えていくとっかかりとして今後も継続的にウォッチしていきたい。

Amazon KindleのiPhoneアプリでイケてないと思う点

みんな大嫌いなアマゾンKindleiPhoneアプリだが、俺が特に改善して欲しいのが一冊読み終わってライブラリに戻るときの操作。現状こんな感じである。

  1. 最終ページに到達。まあいまはこれが最終ページと分かってるがはじめて読む本は分からないので「次ページ」を見る動作(フリックなり左側タップするなり)をする。



  2. した。レビュー画面が表示される。ここでああ最終ページに到達したのかと気がつく次第。期待した動きではないがまあいい。電子書籍アプリにはよくあること。いいよいいよ、この画面の上のほうにあるであろう「ライブラリに戻る」ボタンを押してライブラリに戻りますんで大丈夫です。



  3. ライブラリに戻るボタン探す。えっとこれかな?右上の「×」ボタン押す。



  4. ライブラリに戻らない。



  5. ここであわててまた次ページ表示するような操作をしてしまうとまたまたレビュー画面が出てしまうので注意が必要(なんどもやった)。戸惑いつつとりあえず真ん中辺をタップ。UIが出る。



  6. いわゆる「ハンバーガー」メニューボタンをタップ。



  7. ライブラリをタップ。



  8. 戻れた。



とこのように最終ページに到達してからライブラリに戻るまで5回の操作を要する。しかもなんつーかすべて直感に反するというか期待と異なる動きをしてくるのでストレスのたまる5回の操作である。

実は1の次ページを見る動作をフリックではなくタップにすることで7の操作がいらなくなるので操作は4回に減らせるのだがそんなバッドノウハウ要らないのである。それよりもなぜライブラリに戻るという超絶日常的操作をするのに4回も5回もタップさせるのか?上にも書いたようにレビュー画面に、ダイレクトにライブラリへ戻れるボタンを配置すればよいだけの話である。これではまるで、スターの確認をするのに「変な右下のアイコンタップ」「変なユーザアイコンタップ」「変なベルマークアイコンタップ」という苦行を3回も行わせるはてなブックマークアプリといい勝負ではないか。

というわけでアマゾンはここのところのUI改善と納税を急いで欲しいと思う今日このごろである。

iPhone6s SIMフリー版でIIJmioにMNPしたときの試算。

いままで特に何も考えることなくSoftbankiPhoneを使っていたのだが、そろそろSIMフリー版iPhone 6sでも検討しようということで、IIJmioMNPしたときの費用を計算してみたよ。
とりあえず嫁と私の過去6ヶ月の通話時間とデータ通信量をMy Softbankで確認し、それをベースにした。
また、なんとなく最初に目についたIIJmioを選んでみたが他社と比較して選んだワケではないので、端末届くまでもう少し見てみます。

おいそぎの人用のまとめ

  • 2年以上使うならIIJmio
  • 2年で機種変更でも通話が少ない人はIIJmio
  • 2年で機種変更かつ通話が多い人はSoftbank

Softbankのスマ放題は下表のとおり月額4,187円〜で通話し放題と非常に割安に感じられるが、この料金はあくまで2年間毎月2,835円オフとなる月月割あればこそということに注意されたし。

前提

  • iPhone6s 64GB(アポスト税込定価106,704円)
  • ソフトバンクは更新月過ぎたので契約解除料税込10,260円がかかる
  • ソフトバンクの機種変更1万円オフのクーポンがある
  • IIJmioの通話料は「みおダイヤル」というアプリを使う(通話料が1分40円→1分20円になる)

最初の2年のトータルコストおよび3年目以降のコスト(税込)



キャリア

IIJ mio
プラン スマ放題 ミニマム
スタート
ライト
スタート
ファミリー
シェア(2台)
データ通信量 3GB 5GB 3GB 5GB 2台で10GB
通話時間想定 - - 20分 180分 2台で200分
端末代金 106,560 106,704 213,408
初期費 ※1 ▲6,760 ※2 16,740 ※3 30,940
月額
100,488
4,187×24ヶ月
139,368
5,807×24ヶ月
51,888
2,162×24ヶ月
150,888
6,287×24ヶ月
206,352
8,598×24ヶ月
最初の2年 199,488 238,368 175,332 274,332 450,700
3年目以降
84,264
7,022×12ヶ月
103,704
8,642×12ヶ月
25,944
2,162×12ヶ月
75,444
6,287×12ヶ月
103,176
8,598×12ヶ月
※1 機種変更料3240 − 割引クーポン10000 = ▲6760
※2 MNP転出料3240 + 契約解除料10260 + 初期費3240 = 16740
※3 MNP転出料3240*2台 + 契約解除料10260*2台 + 初期費3240 + 追加SIM700 = 30940
月額費用の内訳は下記をみていただくとして、上記の通り判断の分かれ目は「何年使うつもりか」と「通話料」ということになる。たまたまだが私くらいの使い方(データ通信量5GB+通話180分/月)だと、3年でトントンである。2年ならソフトバンクのほうが安い。

月額費用内訳


Softbank 3GB Softbank 5GB IIJ mio 3GB IIJ mio 5GB IIJ mio 2台
基本料 6,500 8,000 1,600 2,220 3,960
通話料 0 0 400
※1分20円*20分
3,600
※1分20円*180分
4,000
※1分20円*200分
ユニバーサル 2
割引 ▲2,625(月月割 ※最初の2年) -
消費税 310 / 520 430 / 640 160 465 636
合計 最初の2年 4,187
3年目以降 7,022
最初の2年 5,807
3年目以降 8,642
2,162 6,287 8,598

感想

Softbank(ドコモやauも?)の料金プランは2年で機種変更を前提に設計されていることがわかる。2年で機種変する人でも通話が少ない人ほどSIMフリー端末使ったほうが安いだろうし、ざっくりいうとヘビーユーザはキャリア端末で、それ以外はSIMフリー端末でという話のようである。うちの場合は嫁は迷わずSIMフリー、私は様子見(というか便乗して試算したが実はまだ前の機種買って1年経ってないのでどっちみち機種変できないw)ということになった。
ところで上で少し触れた「みおダイヤル」って使いやすいのでしょうか???これが使いにくかったりして標準の通話アプリ使うとなると通話料が1分40円というとんでもない額になり根本から話が違ってきてしまうので、何卒よろしくお願いいたします。

IIJmioを利用するには?

申込みはまずAmazonなどのお店で申込みパッケージを買ってから、IIJmioのサイトで契約手続きを行う。この辺からして店員のいうことをボケーッと聞いていれば済んだキャリア端末と違い戸惑うところだ。パッケージも「タイプ」や「サイズ」など一見たくさんの種類があり一瞬焦る・・・が、よく見るとiPhoneに関係するのは下の3種類だけなのでとくに難しいことはない。ちなみにクリックした後もいちおう「タイプ」や「サイズ」を変更できるが、なにも変更しなくて大丈夫。


  • ▼通常はこれ

    音声通話パック



  • ▼音声通話いらない人

    nano SIM (SMS)



  • ▼音声通話もSMSもいらない人

    nano SIM


またMacBookの掃除したった

前に「MacBookが超発熱して処理が超激重になったが裏ブタ開けて掃除したらきれいさっぱり解決した」ってエントリを書いたのだが、
MacBookの発熱問題が解決 - Memento Mac
今使ってるMacBook Retina (Mid 2012)も同じ問題に出くわしたので同じように裏ブタ開けて掃除したらものの見事に復活した。
処理が重くなりはじめた当初は、理由が発熱とは限らないしRetinaはまた別の星形ドライバーが必要だったりでなんとなく放っといたのだが、こんなことならもっと前から掃除しておけばよかったと反省。前回と同じように、ほこりがびっしりとファン周りにはりついておりました。新品で買ってから約3年目の出来事。
みんなも処理が重くなったときは(そして、うちわで仰いみてサクサク動くようになるようなら)ファン周りをきれいに掃除してみよう!というか、1年に1回くらいは掃除したほうがいいですね。

Font Awesomeのアイコン一覧と文字コードを簡単に検索できるWebサービスを作った。

Font AwesomeはさまざまなWebサービスで使われているアイコンフォントで、アイコン一覧も公式サイトで提供されているし、文字コード一覧もこちらにあったりと、必要なリソースもまずまず充実している。
しかし意外と「インクリメンタルに検索できて」「文字コードも一覧に掲載されていて」「クラス名や文字コードがコピペしやすい」サイトが見つからなかったので作ってみた。

http://waramo.co.jp/fa/

  • 検索窓ではスペース区切りで文字列指定できる("tw sq"は"fa-twitter-square"にマッチ)
  • その他の正規表現も使える(スペース区切りでだいたい用が足りるのであまり出番なさそう)
  • タブを押すとクラス名や文字コードにフォーカスが移るのでコピペしやすい

こんなところが特徴である。
文字コードが必要になる典型的な例は、Font Awesomeのアイコンフォントをスタイルシートの content プロパティで使うとき。ナビやボタンでテキストは左寄せ、アイコンは右寄せといったデザインにしたいときは、アイコン自体はHTMLには記載せず、スタイルシートの :before や :after 擬似要素の content プロパティを使うことが多いが、このプロパティは文字コードで指定する必要がある。'\f061'と指定すれば右矢印が出てくるといった塩梅である。

Apple Watchの感想文。

Apple Watchが発売された。
現時点では否定的な感想が多いように感じるが、ウェアラブルバイス市場というのは伸びるしかない市場だと思っているので、買う買わない、好き嫌いに関わらず、自分の考えをまとめておきたい。

デザインについて

Appleらしからぬバリエーションの多さが意外だと受け止められているが、時計なのでバリエーションがないと受け入れられない、そう判断した上での多商品展開だろう。どんなにデザインが気に入っても、知人5人で集まった時、4人が同じApple Watchをしていたら私なら萎えるし、もうつけたくなくなる。全身ユニクロの私でもそう思う。かぶっても気にならないスマホとの大きな違いだ。これはロレックスでも、スウォッチでも、G-Shockでも同じではないだろうか?

ただこうやって色々なデザインのApple Watchを眺めてみて感じるのは「やっぱり同じだよね」ということ。当り前だが全部「Appleのデザイン」だ。個々に見るとたしかに格好いいと思う。この中で気に入ったものを買ってつけてみてもいい。たがやはり、10人集まって7人が色とりどりのApple Watchをしていたら残念な気持ちになるんじゃないか。

他社にライセンスしちゃえばいい

んで思ったのは、Appleは今こそApple Watchを他社にライセンスすればいいんじゃないのということ。他社にライセンスするとデザイン面でも機能面でも、ユーザ体験が損なわれるというのがこれまでのAppleの言い分だったが、Apple Watchに関しては、もともとそこまであれこれ出来る端末ではないし他社製だから極端に使いにくくなることもなかろう。それよりもかぶって萎えるという最低なユーザ体験を避けるようにしたほうが得策ではないか。

Appleブランドとしてのユーザ体験は間違いなく損なわれる。が、そこを顧みず断行しないとApple Watchというソフトもハードも共倒れになりそうだ。なにより、他社から値段もデザインもさまざまなApple Watchが出てきたら楽しそうである。昔のMac互換機はMacそのもののシェアが低すぎて大失敗したが、今のiPhoneユーザは2億人だっけ?、とにかくたくさんいるので大丈夫。なんとかなる(適当)。

その場合の売上面の影響はどうか。Appleは売上から見れば今も昔も純然たる製造業である。利幅の大きなハードを作って売ってなんぼの会社だから、Apple WatchのOS部分をライセンスすると、ハードウェアとしてのApple Watchの売上は落ちる。しかしそれでもいいんじゃないのと思う。Apple Watchの利用にはiPhoneが必須なので、Apple Watchが売れればiPhoneも売れる。Androidユーザにも訴求できる他社Apple Watchがたくさん出てくれば、それだけiPhoneも売れるわけだ。

時計がファッションアイテム、ステータスシンボルとしての意味しかほぼ持たなくなっている現状でApple Watchが売れるには、たかだか十数種類のバリエーションでは全然足りないというのは、私には自明のことのように思える。ビジネスマンが「今後ここにある20種類以外のネクタイの使用を禁じる。いやならネクタイするな」といわれたらどうするか?みんなネクタイしなくなると思うんだよね。

健康管理デバイスとして

そもそもApple Watchをはじめとするウェアラブルバイスって何に使うのかという話。
電話、ネット、ウォークマン、カメラ、ビデオ、手帳、ゲームと、既存のさまざまな機能を吸収してきたスマホだが、最近のトレンドはヘルス&フィットネス機能である。これは一時の流行ではなく、テクノロジーがもたらす大きな変革のひとつになるのは間違いない。

今回の発表を受けてよく聞かれたのが「必要ない」「スマホで十分」といった意見だが、私は、そうやって切り捨ててしまうのは少しもったいないと感じている。常に肌に触れているデバイススマホとは比較にならないほど多くのバイタルサインを収集できる。今回のApple Watchがどれほど健康管理に使えるのか使えないのか、買って自分の体で確かめてみたい。

おまけ

近未来の医療風景としてよく描写される「ウェアラブルバイスが健康状態を常に監視。問題があればかかりつけの医者にデータを送信し、遠隔で診察」みたいなのは、まだ時間がかかるのは言うまでもないが、その端緒として語り継がれる可能性がApple Watchにはある。需要があり環境が整っているところには猛烈な投資マネーが注がれるのが世の常である。門外漢なので知らないが、医療メーカー、センサーメーカーはウェアラブルバイスに載せる製品開発に眼の色を変えているであろう。Appleも当然のこと、ヘルスケア&フィットネスは最重要分野と位置づけているものと考えられる。

不摂生極まりない生活を送っている私がいうのもなんだが、これからの時代は、健康に気をつけてシステマチックにケアできる人は100歳まで生きて当然の時代になるのではないか?私の世代か遅くとも孫の世代には、そういう時代が訪れると思われる。私は100歳まで生きたいのだ。100歳まで生きて、預貯金が底をつき、年金は減額され、マンション管理組合は建て替え派と取り壊し派でまっぷたつに割れ、引っ越す当てはなく、子どもには同居にイヤな顔をされ、孫にはおじいちゃんお口臭いと言われるのだ。

というわけで、Apple Watch、買ってみまーす。
感想文は以上です。
ポイントは「とっとこライセンスしチャイナYO!」と「まずやせろ健康管理しチャオ!」でした。