はじめての人に優しく教えるビートルズのアルバム別オススメ度!

「忘れられない一日」に、iTunesのライブラリに新しくビートルズが加わった。もっとなにかドでかいことを勝手に想像して勝手に盛り上がっていた私を含む多くの人にとって、別の意味で「忘れられない一日」となった。しかしAppleファンになるもっと前からビートルズファンであった私からすると、ツイッターのTLにそこはかとなく充満していた「なんだビートルズかぁーーー」みたいな雰囲気は正直耐え難い。そこでせっかくの機会でもあるので、ビートルズの全オリジナルアルバムを私なりに紹介してみることにする。もちろんiTunesのアフィリンク貼りまくりなのでガンガン踏んでいっていただきたい。

紹介する順番は完全に順不同です。また★マークは「ビートルズをはじめて聴く方向け」の、私なりのオススメ度を表す。聴きこんでくると当然評価は変わるであろう。ありていにいえば「とっつきやすさ」である。

1. Please Please Me(1963年)★☆☆☆☆

ビートルズのアルバムではあるが「ビートルズ以前」の雰囲気を色濃く残すファーストアルバム。Please Please MeやLove Me Doなどメジャーなタイトルが収録されているため人気はそこそこあるのかも知れないが、古さは否めないのでそういうサウンドを求めている人以外には不向き。でもI Saw Her Standing Thereはいつ聴いてもテンションがあがる↑。

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2. The Beatles(White Album)(1968年)★☆☆☆☆

私の好きなアルバムのひとつ。ある程度聴いている人にとっては、Abbey RoadやSgt.Pepperにも負けないほどの人気を誇る(多分)。しかしいかんせんマニアックな曲が多く「The Beatles」といういかにも代表的アルバム然としたタイトルに騙されて買うと涙目に。メジャーなタイトルが少ない。シングルも1枚もない。車もそれほど走ってない。ちなみにビートルズのアルバムはシングルリリースがないアルバムが結構あるのだが、このアルバムと同時期にHey Judeがリリースされている。にも関わらずそれをアルバム収録しないのだからやはりビートルズは狂ってるとしかいいようがない。
アルバムの内容について。ビートルズの曲中もっとも「ハード」なHelter Skelter。ポールはこういうのやらせたらホントにうまい。「小器用になんでもこなす」のレベルをはるかに超えて本職裸足のクオリティになってしまう。ジョンのボーカルやら曲展開やらなんかイロイロと渋いHappiness Is a Warm Gun。個人的に好きな曲10本の指に入る。ジョンでいうと他にも、Yer Blues、I'm So Tired、Sexy Sadieもいい。とにかくカッコイイEverybody's Got Something to Hide Except Me And My Monkey、Birthday、Back In The USSR。いわゆる2枚目のA面が特に好き。Dear Prudence、Blackbird、Rocky Raccoon、I Will、Julia、Cry Baby Cryなど「佳曲」が多いのも特徴。Good Nightは好きな人は好きだけど、私はちょっと甘すぎてお腹いっぱいになる感じ。全体的に粗い仕上がりなんだけど、そのなかでジョージのWhile My Guitar Gently Weepsは出色の出来だと思う。この1曲がないと1枚目はあまりにグダグダで崩壊してしまいそうだ。それでも好きなんだけど。

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3. Abbey Road(1969年)★★★★☆

たぶんビートルズのアルバムの中で一番人気がある一枚。私も一番好き。んーなんだろ。あらゆる意味でWhite Albumの対局にあるアルバム。散漫で荒削りで緊張感がなくて(バンド内の人間関係は緊張してたらしいけど)やたら曲数が多くてごった煮のWhite Albumに対して、タイトで洗練されてて緊張感に溢れていて(メドレーを1曲と数えるならば)曲数が少なくて厳選に厳選を重ねた感じのAbbey Road。ボロボロのザルに通して(あるいは通さずに)出来上がったWhite Albumに対して、最高級フィルタを使い手間暇かけてドリップしたコーヒーのようなAbbey Road。一つ一つの曲に対してコメントするのは控えておく・・・いやただひとつ「Come Together最高」とだけは言っておきたい。あのマイケルが唯一カバーしたのがこの曲。とにかくこのアルバムは座して一度聴くべし。最後の3人のギターソロもそれぞれの性格を反映しているようで面白いよ。

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4. Let It Be(1970年)★★★☆☆

Abbey Roadの影にかくれて過小評価されてるように感じるアルバム。駄曲がひとつもNothing。No 駄曲。Get Backのグルーヴ感。I've Got a Feeling、One After 909もシブい。やはりロックはカッコイイのが最大の正義だ。Let It Beのソロはシングル版のビリー・プレストンのオルガンソロも捨てがたいが、アルバム版のジョージのギターソロもいい。両方いい。あとフィル・スペクターのプロデュースはやはりどうかと思う。なのでなにかと物議をかもした「Let It Be...Naked」の方が好きだ。

Let It Beはビートルズのラストアルバム。Abbey Roadは(収録時期で言えば)実質ラストアルバム。とにかくこの2枚が最後の2枚なのにこのクオリティなのだから、やはり偉大な才能の集まりだったんだなぁと言うほかない。

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5. Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band(1967年)★★★☆☆

シングルが1枚もないアルバムの代表格。ロックの金字塔とか言われてるから知っている人も多いだろう。実は私自身はいわゆる「トータルアルバム」とか「コンセプトアルバム」とかいうものに懐疑的、なにも最初と最後に同じ曲(の別アレンジ)を持ってきたからと言って「トータルアルバム」になるわけじゃなかろうとか、曲と曲の間を隙間なくつなげばいいってもんじゃないだろうとか思ってしまう。このアルバムは「怖くて誰も批判できない」みたいな雰囲気が感じられ(そう、私が勝手に感じているだけだ)、聴いてる時に「んーイマイチ」とか気軽に思えない(いや思えよw)。息苦しくなってしまうアルバムなのだ。そうして息苦しくなっているときにジョージのWithin You Without Youなんかがタイミングよく始まってしまうともうダメだ。気持ちの臨界点を超え、一気に最後のA Day In The Lifeまで飛ばしてしまう。この曲がはじまるとホッとする。掛け値なしのワンオブマイフェイバリットソングスだ。この曲をはじめ、ビートルズの楽曲は2個イチの曲に佳曲が多いと思う。これはポールの才能かな。

掛け値なしといえば前半のLucy In The Sky With Diamonds。ビートルズの曲の中で最もサイケデリックで幻想的な曲。ジョンの少ししわがれたボーカルと、ポールの甲高い高音がハモるサビは、グワァーーーってテンションあがるんだけど上がり過ぎず寸止めでおしまい、みたいなところが逆にいい。ジョンがエルトン・ジョンと共演したバージョンもいいよ。

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6. Magical Mystery Tour(1967年)★★★★★

ベスト盤です。はい。といっても差し支えないほどの名曲がたくさん入ってるアルバム。いちおうサントラ+αだからオリジナルアルバムじゃないということで一段低く見られているけど、中の曲の質が低いわけではなく、逆にビートルズが一番充実してた時期の曲じゃないだろうか。Hello Goodbye、Strawberry Fields Forever、Penny Lane、All You Need Is Loveの後半は特にそう。でも私が一番好きなのはI Am The Walrus。初めて聴いたチューボーの頃は嫌いで仕方なかったが、聴けば聴くほど好きになる。そういう曲。アルバム全体としては、「手っ取り早い分かりやすさを求めたいんだけどかといっていきなりベスト盤を買ってしまうのはなんか「負け」みたいな気がしてそれは避けたい」・・・・そんな向きには大変おすすめできる一品となっております。

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7. Revolver(1966年)★★★★★

意味不明な順番で紹介している本エントリーだが、この流れならば次はRevolverを紹介しないわけにはいかないだろう。1曲目はTaxman。私は自他共に認める「1曲目フェチ」だが、このアルバムのオープニングナンバーもなかなかよい。やっぱりしょっぱなの曲というのはこのようにタイトかつソリッドであるべきだ。And Your Bird Can Singは好きなのだが、後年ジョンがクソみたいにこの曲をけなしていて悲しくなった。For No Oneはそんな傷心を癒してくれる佳曲。ビートルズ鍵盤楽器を使った小佳曲というと、この曲とIn My Lifeが双璧だと思う。I Want to Tell Youはジョージの91年の来日公演のオープニングナンバー。東京ドームに行って来たクチだが、ひそかにこの曲がオープニングなのではと予想してそれが当たったのでひとりほくそ笑んだという甘酸っぱい思い出の曲。ライブではもうちょっと音を分厚くしたらよかったのに。。。
なんか最近ではTommorow Never Knowsが激しく高評価らしい。iTunesのアルバム紹介でも、今見たらこの曲がこのアルバムの代表曲みたいな扱いだ。Let It BeやYesterdayのような誰もが知るメロディアスな曲、はたまたミスチルの同名の曲などを念頭においてこの曲を聴くとやはり涙目になるので、あまりプッシュしすぎるのもどうかと思う。
RevolverはAbbey Roadと並んでビートルズでもっとも人気があり評価も高いアルバムとあって、素晴らしい曲がまだまだある。はじめて聴いたときは一般的にも知名度が高いと思われるYellow Submarineぐらいしか知らなかったわけだが、むしろそれ以外の曲の方が気に入ってしまい、ビートルズの奥深さを知ることにもなった一枚だ。アルバムジャケットも素敵。

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8. Rubber Soul(1966年)★★★☆☆

次のRevolverと、初期のサウンドのちょうど中間にあたるアルバム。Help → Rubber Soul → Revolver → Sgt.Pepperとわずか2年でこれほど変わるのかというくらい、この時期のビートルズサウンドは急激に変化してたわけだが、その変化の真っ只中にリリースされたのがRubber Soul。ギターやドラムのサウンドは軽〜い響きでどちらかというと「昔っぽい」のだが、曲作りは明らかにそれまでの「ロックンロール」とは一線を画していて、他のビートルズのどのアルバムとも似ていない。Norwegian Wood(ノルウェーの森)やGirl、Michelleなどのミステリアスな曲調の印象も相まって不思議な雰囲気がある。なんといいますか、休日の午前中にエスプレッソをちびちびやりながら控えめな音量で聴くのに適したアルバム。もちろん村上春樹の本を・・・読まなくてもいいからテーブルの上に伏せておいておくのだ。あるいは暖炉があるならば夜でも構わない。コタツにみかんではだめだ。暖炉とスコッチじゃないといけない。あとは床に寝そべる毛がふさふさの大きな犬、もしくはベッドに横たわりシーツにからだをくるんだ裸の女性。いずれか片方で構わないから用意出来る方を用意してからでないと聴く資格が(ry

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かなり疲れてきた。終盤戦。

9. Help!(1965年)★★☆☆☆

結局後ろから前に紹介していくのだったら最初の2枚はなんだったのかと。そういう話もあるが次はHelp!のご紹介です。最近ヨーカドー系列のスーパーで激しくチープなサウンドアレンジでかかりまくりのあのHelp!だ。もうあれホントにやめて欲しいです。なんでもあの曲(Help!)がかかっているときというのは、レジで本当にヘルプが必要なときなんだそうな。そういえばお客さんの多い夕方にかかっていることが多い気がする。テレビのBGMでも使われまくりだし、残念ながら私の中ではもう「終わってしまった曲」。復活するには10年くらい全く耳にしない期間が必要だと思われるが、普通に生活していると必ず耳に入ってきてしまうのでもう無理でしょう。めざましテレビエルヴィス・コステロのヴェロニカを毎朝聞かされて嫌いになってしまったのと同じ現象である。2曲ともオキニーだったのに。。。
アルバムの他の曲に目を向けると、なんといっても私の場合はYou've Got to Hide Your Love Awayに尽きる。スローテンポなアコースティックナンバーだが、飽きさせない。あとは若干次のRubber Soulにつながるような雰囲気も漂わせつつ、全体的にはノー天気なアイドルグループのアルバムといった印象。そんな中にもHelp!やYesterday、Ticket To Rideなどでサウンドや歌詞に新しい境地を見せたということで評価されているのだろう。何気にI've Just Seen a Faceは、ポールのその後何十年と続くお得意スタイルのひとつを確立した曲だと思う。Another DayとかHope Of DeliveranceとかWe Got Marriedとか。あれ?思ったより出てこない。。。まあいいや。これも好きな曲です。

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10. Beatles For Sale(1964年)★★☆☆☆

ビートルズ、売り出し中」というあまりと言えばあんまりなタイトルで有名なアルバム(個人的に)。このアルバムまでは「A Hard Day's Night」を除き、カバー曲が半数近くを占めてたりする。「カバー曲当たり前」な風潮を変革してきたのもビートルズなのだ。
カバー曲といえばカバーの質が高いのもビートルズの特徴だが、このアルバムについてはオリジナル曲のクオリティもなかなかのもの。No Reply、Eight Days a Weekなどは初期から中期の代表曲。ポールがI'll Follow The Sunでいい仕事してる。カバー曲では有名なMr.Moonlight。Kansas Cityはご当地カンサスシティのライヴでは鉄板で見ているこちらのテンションもあがりますね。

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11. A Hard Day's Night(1964年)★★★★☆

せっかくのリンゴの味わい深いつぶやきに対し、「ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ」というトンデモな邦題をつけられてしまった曰くつきのアルバム。この当時は珍しかった(らしい)全曲オリジナル曲。そんなの今では当たり前じゃんと思うかもしれないが、アルバムやシングルのリリースのペースが今とはまったく違うので、その多忙な中でなお全曲オリジナルというのは凄いことだろう。いわば、AKB48があのリリースペースを維持した上で、シングルにもならないアルバム収録曲まで全曲自分たちで作詞作曲するようなものだ。しかもAKBは48人いるのかなにか知らんがビートルズは4人だ。リンゴはなんもしないから3人だ。16分の1の人数でこなす仕事量は何倍にもなるのだからやはりAKBよりもビートルズの方が偉いということがこのことからも明らかだ。

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12. With The Beatles(1963年)★★☆☆☆

Roll Over Beethoven、Please Mister Postmanなどカバー曲にお気に入りが多い。Roll Over Beethovenのような古典ロックは素直にカッコイイ。オリジナルもIt Won't Be LongやAll My Lovingなどアップテンポの曲に佳曲が多い。Moneyはジョンが後年ソロライブでも歌ってたが好きなんでしょうね。ベタだけどJohnny B GoodeやC'mon Everybodyをビートルズにカバーして欲しかったと思うのは私だけだろうか(→Johnny B GoodeLive at BBC に有り)。

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13. Past Masters Vol.1/2(解散後リリース)★★★★★

後半、疲れてきたというのもあるが、明らかにアルバム紹介に熱が入っていないのがおわかりいただけたと思う。個人的には初期のビートルズの魅力は、すごい勢いでリリースされ、その全てが記録的なヒットとなったシングルにあると考えている。アルバムの方は、アイドルグループとしての矢継ぎ早のリリーススケジュールを消化するため、過去のレパートリーを引っ張り出してきたり、14曲(当時は14曲が当たり前)を満たすための苦し紛れの曲も正直混じっているのではないかと思う。おまけにシングルはなるべくアルバムに収録しないというこだわりまであったのだから、魅力がシングルに偏りがちなのは仕方のないこととも言える。

Past MastersのVol.1は、その初期のシングルのうち、アルバムに収録されていない曲「だけ」が収められている。She Loves You、I Want to Hold Your Hand、Long Tall Sally、Slow Down、I Feel Fine、I'm Downなどを聴くと、やはり初期のビートルズの曲はアップテンポのロックナンバーがいいなぁと思う。I Want to Hold Your Handはちょっと調子外れにも聴こえるなかなか勇気あるメロディラインだ。こういう「ひっかかり」のある曲のほうが長く飽きずに聴ける。

後期好きの私としてはやはりPast MastersもVol.2の方がおすすめ。こちらはもうどれも外せない超重要な曲だけが詰まっているなので、「ベスト盤に近い」などと言われることもあるが、それでも多くの代表曲が入っていないのでやはりアルバムは聴くべきなのだ。この中ではDon't Let Me Down、Old Brown Shoeは比較的地味だけど好きな曲です。

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14. The Beatles 1962-1966(赤盤)The Beatles 1967-1970(青盤)(解散後リリース)★★★★★

正真正銘のベスト盤で、ベスト盤が何枚も出る最近のアーティストと違い、公式にはビートルズのベスト盤はこの赤盤/青盤のみだ。私もこのアルバムでビートルズにのめりこんだクチ。といっても当時はまだCDリリースされておらず、父親が持っていた青盤のカセットテープ(!)で聞いていた。中身についてはもうなんというかてんこ盛りで、シングルにはなっていなくても重要だと思われる曲はひととおり入っている。選曲がジョージなのだからその辺はぬかりない。コレのせいでアルバムが売れなくなるのではと思われるほどに盛ってあるので、おそらくそんな理由でCDリリースが遅れに遅れたのではとも邪推してしまう。

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15. The Beatles BOX SET

上で紹介したもののうち、赤盤と青盤をのぞくすべてを含むボックスセット。実は上ではアルバム「Yellow Submarine」を紹介してないがそれも含むほか、ミニドキュメンタリー、1964年のワシントン・コロシアムでのライブ映像も含まれるようです。
(追記)
このワシントン・コロシアムのライブ映像。2010年末まではAppleのサイトで無料視聴が可能でした。で、見ました。もうなんというか、すごかったです。ビートルズのライブ映像はあんまりまともなのが残ってないのですが、白黒ではあるものの、こんな映像に出会えるとは思いませんでした。
当時の熱狂はもちろんのこと、意外と(失礼!)うまいビートルズの演奏、ジョンのおちゃめな動作、オープニングナンバーでのありえないマイクトラブルにも落ち着いて対処するジョージ、ステージ上でいきなりドラムセットを直しはじめるリンゴ・・・etc. 発狂する観客を尻目に、ステージ上にはゆる〜い雰囲気が漂います。このステージと観客のコントラストが実に印象的で、ビートルズが、本来的には経験豊かな「ライブバンド」であったことを思い出させます(しかもこれが米国初上陸の初ライブ)。後期のスカしたビートルズに一抹の寂しさを覚える方は、特に必見です!(笑)
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さいごに。

思いつきと勢いで書き始めてしまって疲労困憊だ。でも最後にどうしても言わなければならないことがある。それは、ビートルズの上のアルバムの中からいくつか聴いて気に入ったら、メンバーのソロアルバムも聴いて欲しいということだ。ロックバンドの解散後のソロ活動というと、それがどんなに偉大なバンドであっても、そこはかとなく哀愁漂うものになりがちであるが、ビートルズのメンバーのソロ活動は、控えめにみてもかなり「イケてる」。リンゴは作曲も歌唱力もアレなのでiTunesで「ringo starr」とうっても「それはbingo starですか?」などと言われてしまう始末だが、それでも聴くべきアルバムはあるし、他の3人については言わずもがなである。私の場合はむしろ各自のソロアルバムを聴く機会の方が多いくらいだ。なのでぜひともそっちの方もよろしくなのだ。


というわけで、突然なんの脈絡もなくビートルズを語ってしまいました。すみませんでした。
文句あっかコノヤロー。