iOS7フラットデザインに関するファーストインプレッション
スーパーフラットになったiOS7(携帯料金の話ではありません)。アップルのサイトの静止画&動画を見たファーストインプレッションです。アップルがどんな風にフラットデザインしてくるか楽しみだったのですが・・・
どうでしょう?
某OSのようにデザイン的に破綻はしてないと思います。どころかぱっと見COOOOLな感じで格好いいです。ただやはり・・・ボタンは分かりづらそう!おばあちゃんとかに「右上のボタン押して」「え?ボタン?どこ?」「・・・」こんな会話が頻発しそうです。
この画面の「Select」「Share」「Collections」がボタンだと分かるのは、スマホのリテラシを持っている人だけではないでしょうか。あるいはUIデザイナーもボタンのメタファを使わず万人にこれがボタンだと理解させるのは難しいでしょう。どうも今の流れのフラットデザインは、使う方にも作る方にも難易度が高いように思います。
ホーム画面のアイコンがフラットだとかそういうのは別にいいのですが、ボタンやスイッチなどUI要素はやはり確立された視覚的なフックが必要な気がします。
ちょっと心配
ハードウェア(グラフィック性能)の制約を少なからず受けていたOS9までのUIデザインは別として、コテコテ路線のアクアデザイン、シンプル方向へ振り切った感じのフラットデザインを両極とするならば、その中間ともいえる従来のiOSや今のMacOS XのUIが一番「ちょうどいい」ところを突いているように思います。主張しすぎずにしっかりそれと認識できます。
Google、Amazon(Kindle)、Microsoft、Appleとだいたいこんな順番でフラットデザインが一周した気がしますので、これから二周目です。個々の出来不出来にもそれぞれ言いたいことはありますが(特にMicrosoft!)、各社ともブラッシュアップしてくるのは間違いないと思います。今後どうなるんでしょうか。
少なくとも私自身がWebサイトやアプリ等のデザインをするときには、フラットデザインは全面的には取り入れにくいです(低彩度の色遣いとか前述のアイコンのテイスト等は別として)。ユーザ視点で考えると特にITリテラシの低いターゲットの場合は使いづらさにつながるということ。作り手視点ではフラットデザインを「格好良く」「使いやすく」見せるのは相応のパワー(時間と経験値)が求められること。後者は作り手個人の努力で乗り越えることができますが、前者については実際に色々な人が使っているところを観察してから、あらためて評価してみたいと思います。
もっと心配
あと、フラットデザインはテキストと四角ベタ面が中心なので非デザイナーが簡易にそれっぽいUIを構築するために都合がいいのだ的な話を耳にすることがありますが、とんでもない話です。フラットデザインで「わかりやすい」「使いやすい」UIを構築するのは、見た目から受ける印象以上に難しいです。しかもグラデだシャドウだ鏡面反射だとごまかしが効かないため、デザインの基礎がないと間違いなく格好わるくなります。。。非デザイナーが迂闊に触って大怪我した例を我々はWindows8で見ています。
そんなわけで、今のままのフラットデザインならば、MacOS Xに適用するのはやめて欲しいです。
iOSならば要素の少なさということもありますし、今までのiOSの操作リテラシが前提としてあれば、そこそこ快適に使えるのではないかと思います。
雑多な感想1:タブバー
上部の各ボタンもさることながら、下部のタブバーとそれ以外の部分の違いがわかりにくい。
雑多な感想2:メッセージとキーボード
キーボードもフラットデザインに。シフト、スペース、Returnなど特殊キーはわずかにグラデがかかっている。他の画面と同様、やはりヘッダ領域、メッセージ表示領域、入力フィールド領域、キーボード領域のメリハリが乏しく、このフラットデザインをすべてのUIに適用するのはやはり無理があるのでは・・・?!と疑念を抱いてしまいました。
雑多な感想3:メール
メールも同様。ヘッダとフッタがわかりにくい。新規作成ボタンの見つけづらさにもつながるのでは?
雑多な感想4:Safari
アイコンがイマイチな例。はじめてブックマークアイコンを見た人はこれが本のメタファだとわからないと思う。またシェアアイコンはせっかく従来の右上に弧を描いて飛び出したようなアイコンが定着してきたと思ったらこのタイミングで変えてきた。この変化について来られないユーザも多いのでは。変わること自体をとやかく言うつもりは全くないが、変わった先に何もなさそう(に見える)変化は支持できない。
雑多な感想5:パネル
比較的フラットデザインがハマっている例。しかしパネルを引っ張るグリップ部分はiOS6までデザインの方がやはり直感的。全般的にすっきりと格好良いが、こういうのを見て「よし!他のアプリもこれで行こう!」となってしまうのが間違いの元なのではと思ってしまう。
その他実際の動きと合わせていろいろなアプリの使い勝手を確認できる。
http://www.apple.com/ios/ios7/
子供用iPhoneの機能制限について、やったことをまとめたよー。
2014年1月13日 子どもの成長に伴い少し追記。LINEアプリとか。
子どもが小5になって、いくつか状況が変わったところもあるので、下のほうに追記した。LINEも始めやがった。Youtubeもよく見てる。
2013年9月27日 iOS7向けの情報を追加
iOS7から機能制限にアダルトWebサイトの不許可にすることができるようになった。その他、細かな記述の追加・修正も随時しています。
はじめに
最近ジャニーズやらAKBやらミスチルやら音楽を聴くことを覚えたうちの小学生キッズたちに、私のお古のiPhone 4(SIMなし)を渡すことにした。
以前は、子供にiPhoneを渡すとフリーダムにいろいろできてしまいそうな印象があったが、実際には子供の年齢にあわせて、まずまず十分といえる機能制限が可能なことがわかった。うちの場合はとりあえず小学4年生の息子を念頭においたが、小学低学年から高学年、中学生、高校生・・・と、徐々に制限をゆるめることも出来そうである。
できたこと
- 有害サイト、出会い系サイト、SNS、掲示板等へのアクセス禁止(フィルタリング)
- フィルタリングされているサイトへのアクセス許可(個別に親が許可できる)
- iTunes Store、App Storeでの購入やアプリインストールの禁止
- 個人情報(連絡先、位置情報、写真など)のダダ漏れ対策
- アカウント追加や変更の禁止
- 機能制限を勝手に変更することの禁止
できないこと、留意点は?
準備
- 今回はお古を渡す関係上、とりあえず全アプリ、データを削除した。
やったこと
- 設定 > 一般 > 機能制限
- まずは機能制限をオン
- これで以下すべての機能制限に関する設定が有効になる。
- 4桁のパスコードを知らないと機能制限の解除や変更はできない。このパスコードは端末ロックで使用するパスコードとは別。まあ、端末ロック用のパスコードは利用者(つまり子ども)も知っていないといけないので、別なのは当り前といえば当り前だ。
- 「許可」セクションの設定
- Safari:オフ(iOS6以前は無条件でオフにすべき)
- Safariをオンにするとそれだけで「フリーダム」になってしまうので。いつオンにしてあげるかは悩みどころ。iOS7以降は下の「Webサイト」の項を参照。場合によってはオンでもいいかも。
- カメラ:オン
- 勝手になんか撮って楽しんでるようです。
- 以降の設定をすれば撮った写真を勝手に共有できなくなります。
- FaceTime:オフ
- いずれ子供用のiCloudアカウントを取得したらオンにしてもいいかも。
- iTunes、インストール:オン
- どのみち購入/インストール時には(無料のものでも)パスワードが必要なのでオンで良しとする。
- もしストア自体を一切見せたくない場合はオフにすればよい。
- Safari:オフ(iOS6以前は無条件でオフにすべき)
- 「コンテンツの許可」セクションの設定
- ムービーとAppは年齢に応じた制限が可能なので適宜。
- App内での購入:オン
- やはり購入時にパスワードが必要なのでオンで良しとする。
- Webサイト(iOS7以降)
- オンにするといわゆるフィルタリングができる待望の機能だが、急ぐ人のために結論だけ先に書く。現段階では本フィルタリングに頼らずサードパーティのアプリやソリューションを使うべきだと考えている。このiOS標準のフィルタリングの最大の欠点は、デフォルトでの制限はやたら厳しいくせに、いざサイトを「許可する」となったらドメインごとまるっと許可してしまうこと(f○2とかライ○ドアとかまるっと許可しちゃうとマズいドメインがいっぱい有りますよね!)。もうひとつ、年齢に応じた段階的なフィルタリングレベルも選べない。
- したがってうちではSafariも本フィルタリングもオフにして、Webアクセスの制限については後述のヤフー!あんしんネットを使用している。
- ほかにもプロバイダやキャリアのフィルタリングサービスも検討の余地があるだろう(オススメがあったら教えて下さい)。
- (以下はiOS7追記当初のファーストインプレッション。本機能制限について少しくわしく知りたい方はどうぞ)iOS7からようやく、もっとも大事といっても過言ではないWebサイトの許可設定ができるようになった。「アダルトコンテンツを制限」するか「指定したWebサイトのみ許可」するかを選べる。制限されたサイトにアクセスしようとするとアクセスできない旨が表示される。その画面の「Webサイトを許可」をおすと機能制限の4桁のパスコードを求められた上で許可することも可能。
後述の「ヤフー!あんしんネット」は、小中高それぞれに制限があるのでより便利なのだが、こっちのOS標準機能の最大のメリットは、どのブラウザでも制限できることで、試した限りでSafari、Chrome、Facebookのアプリ内ブラウザで制限が機能した。さすがはOS標準機能。おそらく他のアプリでも同様。「アダルトコンテンツ」はエロだけでなくグロも含まれるようでその点も安心。
また面白いのはGoogleやYahooでアダルト系のキーワードが含まれていると、検索結果自体が表示されない。GoogleやYahoo自体はもちろん利用可能だが「アダルトコンテンツ」に関連すると思われる検索はできないということだ。未確認ではあるが、iOS標準の検索サイト(Google、Yahoo、bing)ではこの機能が働くのではないか?
・・・で、使用感。機能評価のために私自身のiPhoneで半月ほど使ってみたところ、かなり制限が厳しい。恐らくホワイトリスト方式で、そのリストもかなり真っ白なんだろう。個人ブログなどはもれなくアウト。ヤフー!あんしんネットの小学生モードと同じくらいかな?まあ、小学生の親としてはこのくらいじゃないと困るのだが、中学、高校と進むにつれて「面倒くさい→もうフィルタリング解除しちゃえ!」となりそうで怖い。
例えばWeb制作やアプリ開発関連の調べ物でググるとほぼ見れない。
また逆に、ヤフー!あんしんネットの少なくとも小学生モードでは禁止されているまとめサイト系はアクセスできるものもあった。ただまとめサイトでもエログロ系はきちんと禁止されている感じなので、これはそこまで心配しなくてもいいかもしれない。
もうひとつ。たとえば d.hatena.ne.jp を許可すると、d.hatena.ne.jp 配下のすべてのページが許可される。私のブログを見たくて許可したら、すべてのはてなダイアリーを許可することになると思われる。はてなならともかく、ライブ○アブログとかfc○ブログなどがこれでは少々(というか、かなり)困る。この辺、ヤフー!あんしんネットでは、許可範囲は許可したURLの階層以下なので非常に実用的。 - そんなわけで前述の結論に至る。
- パスワードを要求:即時
- 「15分」にするとその15分間で購入しまくることが可能になってしまうので一応。
- 「プライバシー」セクションの設定
- すべて「変更を許可しない」に設定。
- これによりアプリがプライバシー情報(位置情報、連絡先、写真、etc.)を利用することを防げる。
- アプリごと個別にオンオフの設定も可能。つまり「マップと天気アプリのみ位置情報の利用を許可する」みたいなコントロールができる。そして「変更を許可しない」にしているので、子供は設定を勝手に変更できない。
- 「変更の許可」セクションの設定
- まずは機能制限をオン
- 設定 > iCloud
- 設定 > メッセージ
- iMessage:オフ
- MMSメッセージ:オフ(SIMなしの現状では関係ない項目だが)
- 中学生くらいでオンにすることになるのかも
- 設定 > FaceTime:オフ
- 設定 > iTunes Store/App Store
- 設定 > 写真とカメラ
- 自分のフォトストリーム:オン
- 現状私のiCloudアカウントを設定してるので、結果として親子で同じフォトストリームを見ることになる。
- 共有フォトストリーム:オフ
- こちらはオフにしておかないと勝手に外部へ写真を公開できてしまうので注意。
- 自分のフォトストリーム:オン
- 設定 > Twitter
- アカウント設定されてないことを確認。これもいずれ(ry
- 設定 > Facebook
- 同上
- 「ヤフー!あんしんネット」アプリのインストール
- Safariの代替となるブラウザアプリ。→ iOS7からOS標準のWeb閲覧の制限(フィルタリング)ができるようになったが、前述のとおり機能に不満があるので本アプリの使用を継続する。iOS6以前の機種でも使用可能。
- フィルタリング機能によって不適切なページを閲覧できなくなる。
- フィルタリング設定は小学生、中学生、高校生向けなどが用意されているので徐々に制限をゆるくできる。前述のiOS7の標準機能にはない便利機能。
- 閲覧できないサイトでも、親に「アクセス許可のおねがい」ができる。
- 閲覧履歴削除が「できる」という特徴(?)がある。
- iPhone版とiPad版があるが、iPad版を初代iPadで使用したところ、実用に耐えないレベルで非常に動作が重かった。初代iPadはハードウェアもOSも古いため(iOS6以降はインストールできない)どちらかに原因があるのかは分からない。
- 「ヤフー!きっず」アプリというのもあるが、こちらはどうか?
- これもブラウザアプリ。よりシンプルで、より低年齢向け(・・・と思っていたのだが)。
- 小学生向けには上の「あんしんネット」よりもこちらの方がシンプルでよいかと思い、試しに使ってみたのだが・・・なんとリンクを辿ることで、2ちゃんだろうがエロバナー満載のアフィブログだろうがもりもりアクセスできてしまったので却下。
- 閲覧履歴削除が「できない」という特徴(?)がある。
- 他のアプリは?
- 今のところ特にインストールしてないが、親子で決めたルール内でゲームなどやる分にはいいと思う(というか今でも親のiPhoneでゲームもネットもしてるし)。→その後、いろいろゲームをインストールしてる。
5年生になったよ。LINEと電話を使用開始。
- 冒頭に書いたようにLINEをはじめた。友達がやってるとかでアプリインストールをおねだりされたときは「ついに来たか」という感じであった。
- Twitterのように意図せず無制限にプライバシーを拡散することはないので一応許可。以来、数人の友達とやりとりしているようである。
- 人の悪口は書くなとか、チ○コの写真は撮るなとか一般的な注意をした。まだ局部ネタで喜んじゃう年頃なのでフランクに話せたが、その分ちゃんと伝わっているかは甚だ疑問。
- 一連のTwitter炎上事件の話もせっかくなので少ししてみた。悪口にしても悪事やいたずらの類にしても、ネットに限らない一般常識レベルの話ではある。しかしやらかしたときのリスクは子どもの(大人も?)想像力をはるかに超えた事態となるのがネットの怖いところで、これは最初だけでなく、折にふれて都度話していくことだと思っている。
- LINEのアプリ内ブラウザはURL入力や検索はできないのでまあヨシとした。実際にはリンクをたどって運良くGoogleとかに辿り着いてしまえば(iOS標準のWeb制限をかけていない限り)あらゆるサイトにフリーアクセスとなってしまうので気にする方はご注意を。
- 習い事の関係で電話機能を使用できるようにした。ただし「設定>モバイルデータ通信」をオフにしてあるので外出先では電話以外の通信は出来ない。
感想文 〜 子供とメディアの接し方について
- 一切メディアに触れないよう親が制限した状態を100、親がまったく関与しない状態を0とするならば、親の役割は、これを幼児期から高校生くらいまでの十数年かけて上手に100から0へと導くことだと思う。
- 親のコントロールなんて不要だという意見もたまに耳にするが、テレビ・雑誌などのレガシーメディアならともかく、ネットではちょっと怖い。希釈されていないエロ、グロ、犯罪に関する情報に小中学生が簡単にアクセスできて良いわけがない。
- 子育てに関する私の好きな言葉のひとつに「子供が出来たら胸を離すな(乳児期) 胸を離したら手を離すな(幼児期) 手を離したら目を離すな(少年期) 目を離したら心を離すな(思春期〜)」というのがあるが、子供とメディアの接し方もまさにこれと同じで、年齢相応に親離れ子離れの段階を踏めるよう、そこは親が考えるところだ。
- 100から急に50や0にしてはいけないだろうし、逆にハタチでまだ20とかでも困りもの。
- ちなみにいつ0にするかは個人差もあるだろうしまだ決めてないが、ともかく、いろいろな知恵がついてくるとくに10歳以降は、ノーガードのiPhoneを与える危険性をちゃんと認識しないといかんなと思った。
関連エントリ
- Evernote整理してたらありがたいクオートがいっぱい出てきたので晒す - Memento Mac 上記の「子どもが出来たら…」の言葉などを紹介してます
イラレの文字組みアキ量設定を変更すると発生する「ドロップシャドウ効果の謎のズレ」の解消方法
本文ここから
イラレで文字を組むときにネックとなっていたのが、段落パレットの「文字組み」で使用する文字組み設定を、「書式>文字組みアキ量設定」で値をいじると、効果でつけたドロップシャドウがズレてしまうことだった。
ちょっと何言ってるかわからない感じの文章になってしまったが、つまりはこんな感じだ。下の図を見てもらうと一目瞭然。行末へいくにしたがい、ドロップシャドウのズレがどんどん大きくなっている(水色が本来の文字、黒がドロップシャドウ)。はじめに気づいたのはCS4だが、CS6でも発生する。
これ、よく見ると、本来の文字は設定したとおりのアキ量が適用されているのだが、ドロップシャドウの方は変更前のアキ量のまま。その差がズレとして出ているということのようだ。
イラレの文字組みアキ量設定を変更すると発生する、ドロップシャドウの謎のズレ
ズレない場合もあるが…
この現象は標準で用意されている文字組み設定では発生しない。だったらそれを使えばいいじゃないかというと、標準の文字組み設定は色々とアレなので、そうもいかない。すると文字組み設定は使用せず手で詰めるか(もともとWebで長文の本文組などはほぼないのでなんとかなる)、使うならばドロップシャドウと関係ないところで・・・という、微妙な不便を強いられることになるわけだ。
これで解消!
で、最近になってようやくコイツの対処法を発見した。方法は簡単。
- まずは普通に「書式>文字組みアキ量設定」から自分の好みの設定を作成(この段階でドロップシャドウのズレが発生!ためしにどこかのテキストに適用してみると分かる)なおこの設定は後々捨てるので名前は適当でよい。
- 同設定ダイアログ下部の「新規...」クリック。名前は本気出して考えてください。さらに「元とするセット」には、1で作成した設定を選択。つまりは1の設定を複製する。
- いっさいアキ量設定をいじらずに(ここ重要!)、ダイアログを閉じる。あ、閉じる前に1で作成した設定は削除してOK。
- どっかのテキストに適用してドロップシャドウをかけてみると、あら不思議!影がずれない!
どうやらドロップシャドウのアキは、「直前の変更のみ反映されない」ようなのだ。それが設定を複製することで、「直前の変更」もなにも無くなるのだろうか? ドロップシャドウにもめでたく最新のアキ量設定が適用されるという塩梅だ。
理屈はともかく、数年来ノドにささってとれなかった小骨がついにとれた感じだ。あーうれしい!しかしググってもまったく情報が出てこない本件。みんなあんまり気にならないのかな?
2012年9月20日の追記:別の解決策
文字組について調べていると必ずといっていいほどお世話になる「なんでやねんDTP」の大石さん(id:works014)より、コメント欄にて別の解決策を教えていただいた。方法は簡単で「ズレた状態で書類を一度保存して閉じ、再度開く」というもの。なるほど!ありがとうございます!
→さらに追記:コメント欄にもあるが、その後さらに大石さんの方で検証されたところ、この方法は「保存後ズレが解消されたモノは文字組みアキ量設定通りではない……変更前の設定を引きずっている」ということだった。私もCS6で確認したところ、その通りだった。作成した文字組みアキ量設定を複製する、という本文記載での解決策は有効なので、当面はこの方法でしのいでいきたい。
どうやら、文字組設定を「あらためて読み込む」たぐいの操作をすると、ドロップシャドウにも新しい設定が反映される、ということのようだ。
2012年9月21日の追記:さらに詳しい検証
上でご紹介した「なんでやねんDTP」さんが、この件に関するさらに詳しい検証記事を公開した。ズレが発生するケースと発生しないケースがあり、思った以上にややこしいバグのようだ。大石さん、ありがとうございます。
イラレの文字組みアキ量設定とドロップシャドウの不可解な関係
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いまさらながらThe new iPad のイラストレーター(ai)形式テンプレートをシェア - Memento Mac
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イラレCS6アップデートでリンクファイルの扱いがようやくマトモになったことに関するメモ
イラレCS6のアップデートが来ていた(バージョンナンバーは16.1.0)。
そして、よ・う・や・く、リンクファイルの扱いがまともになった。
ちなみにこのアップデートの対象はCreative Cloudユーザ限定らしい。同じCS6でも、Creative Cloudユーザとパッケージ買いの人とで仕様が異なるという、予想外の展開。Creative Cloudを売りたい気持ちは分からなくもないが・・・というより、その気持ちが前面に出過ぎていて、これはかなり反発を買うのではないだろうか。
ともあれ、内容はかなり嬉しいものなので、試してみた範囲で紹介する。
リンクファイルの収集ができるようになった
これまで色んな場所の色んなファイルをリンクで配置しまくった結果、どのファイルがどこにあるのか分からなくなり、aiファイルを別マシンにコピーする際や環境移行したい際に訳がわからなくなってしまっていたわけだが(私だけ?)、そしてもう面倒くさくなり、苦し紛れに「リンクファイルを埋め込み」で保存し、aiファイルが数百MBとか数GBになって大変な思いをしていたわけだが(私だけ?)、そういうお悩みともついにおさらばできる時が来た。
リンクファイルの収集は、「パッケージ」という機能で実装されており、ファイルメニューより「パッケージ...」を選ぶとダイアログが出るので、あとは適当に設定するだけだ。パッケージングのスピードも早い。
パッケージの中身は?
パッケージといっても単なるフォルダなのでわかりやすい。上でユーザが指定したフォルダの中に、aiファイル、「Links」フォルダ、「Fonts」フォルダができる(そう、フォントファイルもコピーしてくれる)。Linksの中には、すべてのリンクファイルが格納される。Fontsにはaiの中で使用しているフォントファイルが格納されるが、他者に受け渡す場合などはフォントライセンスに留意する必要がある(という注意喚起のダイアログもいちおう出る)。ちなみにパッケージングで集めてくれるフォントは「欧文フォントのみ」とあったが、小塚ファミリーは書きだされているようだった。まあ自社フォントだしCS買った人には自動でバンドルされてるし別にいいか、という判断なのか?
「Links」フォルダはパッケージング以外でも使える!
パッケージ機能というと、なんだか他人に受け渡す場合以外には用途が無さそうだが、実は今回のアップデートで最大のポイント(だと勝手に思ってること)は、パッケージ機能に関係なく、Linksフォルダにリンクファイルを格納できるという仕様。
aiと同じ階層に「Links」というフォルダを作って、そこにリンクファイルを放り込んでおけば、イラレ側で勝手に認識して配置してくれるのだ。これはパッケージ機能で書き出したaiファイルじゃなくても有効だ。この仕様変更のおかげで、aiと同階層のフォルダに、大量のリンクファイルが散乱してしまうことがなくなる。今まで私はこのような惨状を目にするのを避けるため、例えば「デザイン」フォルダにaiもリンクファイルもすべて突っ込んだしかるのち、aiのエイリアスをわかりやすい場所に置くことで、臭いものに蓋をしてたわけだが、その必要もなくなりそうだ。
「Links」フォルダと同じ階層、どちらを見に行くのか?
同じリンクファイルが「Links」と「aiと同じ階層」にある場合は、まず「aiと同じ階層」を探し、なければ「Links」の中を探すようだ。これは保存時の状態に限らず常にこの順番で、たとえばリンクファイルがすべてLinksにある状態で保存したaiを閉じ、リンクファイルを今度はすべてaiと同階層にコピーし、再度aiを開いてみると、aiは同階層のリンクファイルを参照する。
この仕様はちょっと注意が必要で、たとえばLinksの「背景.psd」を配置している状態で、同じ名前で内容が異なる「背景.psd」を、aiと同階層においてしまうと、結果としてリンクファイルが入れ替わってしまう。しかもこのとき、aiは「編集済み」状態とはならない(これまでのイラレではリンクファイルの参照先が置き換わると、aiを開いた瞬間に「編集済み」となり、リンクファイルが置き換わったことを把握できた。例えば他階層に散逸したリンクファイルを同階層にまとめた場合など)。
「Links」フォルダの階層化はムリ
ここで少し期待してしまったのは、Linksの中にさらにフォルダ分けしてリンクファイルを格納できるかという点だが、これは残念ながら認識してくれなかった。
ファイルの配置に関する新機能はまだある(というか今回のアプデはファイル配置に関するものだけ?)。
画像の埋め込み解除ができるようになった
これまでは、一度ファイルを埋め込んでしまうと、再度リンクファイル化できず、埋め込みには相応の勇気と思い切りを必要としたが、新しいバージョンでは「埋め込みの解除」が可能になった。埋め込み済みの画像を、psdかtiff形式でリンクファイル化できる。
操作はリンクパレットで1ファイルずつ行う必要があるのであまり大量のファイルだと面倒くさいことには変わりないが、それでも嬉しい機能。できればリンクパレットで画像を複数選択し、すべてを一括でリンクファイル化しLinksフォルダに放り込んでくれるような機能も欲しかった。ファイル名は適当でいいから。
まとめ
その他リンクパレットで画像をダブルクリックせずとも下の領域にリンクファイル情報を出してくれるようになるなど、今回のアップデートは細かいけれども作業効率を大幅にアップしてくれる内容で、満足度が高い。派手な機能追加よりも、こういうアップデートのほうがどれほどありがたいことか(それだけに、CreativeCloudユーザのみというのはやはりどうかと思う)。
こんな機能改善をして欲しい
今回のAdobeのアップデートはちょっとヤル気を感じたので、ついでに要望を上げておく。この勢いでよろしくお願いいたします。
仕様改善系
- アートボードの整列がしたい。
- 標準で各種整列にショートカットがない件(現在は自前で整列アクションを作成してショートカットを割り当てるしかない)。
- カラーパネルはRGB書類ならRGBスライダーがデフォだが、HSBやグレースケールスライダーにショートカット等でさっと切り替えたい。
- フォントサイズのように線幅も、例えば cmd + opt + カンマ/ピリオド などのショートカットで狭く/広くしたい。
- 重いファイルをリンクしてるとき、通常は画質を落とした状態で作業したい。最終出力するときだけちゃんとしてればOK。epsはそういうことができるが、psdやjpg、pngでもそうしたい。
- わざわざ「Web用に保存...」しなくても、選択したスライスだけを右クリックやショートカット等で書き出せる機能。Web用に保存ダイアログは書き出し後の画質とファイルサイズのバランスを見るのに便利な機能だが、昔のようにシビアなファイルサイズ管理は必要なくなったし、経験を積んでくると、わざわざ書き出し結果を目で確認するまでもなく「jpg画質80」一択とか「GIF256」でいいだろーみたいなケースがたくさんある。それに多数のスライスのうち、修正が入った1つのスライスのためだけに、あの重いダイアログを開くのは苦痛です → 2012年10月30日追記:これは「ファイル>選択したスライスを保存...」よりできた。ただし画像形式と設定は選べないため、一度は「Web用に保存」で個々のスライスに対する書き出し設定を行う必要がある。→ 2015年9月15日追記の追記:フォトショのGenerator書き出し機能、あれをイラレでもお願いします!レイヤーパレットで名前を「hoge.png32」とかにすると「そのオブジェクトだけ」「勝手に」「png32で」書き出してくれる機能。あれすごい。イラレでいちいちスライス切って書き出してるとなんか俺時代遅れだなって思って悲しくなるんだよね・・・。
- フォント選択はインクリメンタルサーチがいい。ショートカットで文字バレットのフォント選択(これは今でもできるが、デフォで左手だけで可能なキーアサインを!)からのインクリメンタルサーチ。日本語フォントでも欧文フォントネームを持ってるので出来るはず。その際は前方一致のみではなく部分一致で。前方一致のみだとモリサワは「A-OTF」、イワタは「Iwata(またはI-OTF)」、フォントワークスは「FOT」ばかりでインクリメンタルな意味がなく、あんまり嬉しくない。さらに「Shin Go(新ゴ)」は「shingo」で認識するように(要はスペースは無視)、そしてウェイト指定まで出来ないと作業効率はアップしないので、たとえば「hel bo」と打てば「Helvetica Bold」やら「Helvetica Bold Condensed」やら「Helvetica Neue Bold」が、「hira 8」ならヒラギノ各書体のW8がバババッとリストアップ→タブもしくはCtrl+Nで選択・・・・と、このようになってくれると、Adobeにもう一度忠誠を誓いたい気持ちになる可能性が出てくる恐れがあるかもしれないに違いない。ていうかここまでしてくれたら本当にかなりなる! → 2015年9月15日追記:追記が遅くなったがCCからこれは出来るようになった。しかもAdobeの開発者がここを見てくれているのだろうかと思うほどの、ほぼ完璧な実装で!! ただし環境設定で「フォント名を英語表記」にする必要がある。人によっては残念ポイントかもしれないが俺はいいよ、別に。ありがとう、Adobe。
バグ系
- 移動ツールのダイアログで option(alt)+Enter してもコピーされない場合が多い件。
- 描画モードのショートカットがCS6で効かなくなった。乗算、スクリーン、オーバレイ、ソフトライト、次/前の描画モードなどを、「Shift+1, 2, 3 ... 0, -, +」に設定してるんだけど、これが使えないとかなりイタい。
- アートボード外の「スライスを作成」が無視される?
- 2012年10月30日追記:イラレの文字組みアキ量設定を変更すると発生する「ドロップシャドウ効果の謎のズレ」について
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改善要望2010年度版
MacBookの発熱問題が解決
2015年9月追記
MacBook Pro Retina (Mid 2012) でも同じ問題が発生し同じように解決しました。前回も今回も買ってから3年前後なので、たぶんそのくらいの頻度で(というかもっと早く)掃除しろってことなのだと思います。それとも普通の家庭ではこんなにホコリたまらないのでしょうか・・・。
本文ここから
ここ数カ月、MacBook(Late 2008)の発熱が気になっていた。症状はこんな感じだ。
- ファンクションキーの上、中央上部が触れないほど異様に熱くなる。
- 熱い状態が続くと、数分でブチンと電源が切れる。
- ファンが常にフル回転(6000rpm超)。
- 重めの処理をしていると発熱はテキメン。重いといってもYoutube動画1つ再生する程度のなんてことないはずの処理。。。ロンドン五輪を愉しむどころの騒ぎではない。
- 測定ソフト(Desktop Monitor, Mac App Storeへのリンク, 250円)で測ったら、CPU温度は起動直後で既に80度前後、通常使用時で90度、上記のような処理がはじまると1分経つか経たないかで100度オーバーとなる。
- ちなみに突然電源オフとなるのは、発熱からCPUを守るための保護回路の働きによるもので、105度前後が上限の模様。オフになること自体は正常に保護回路が働いているということ。
- 数ヶ月かけてこのような症状にだんだんと近づいてきたというような印象で、ある日突然このようになったわけではない。
突然なら逆に原因も分かりやすいのだが、徐々にということで、当初は扇風機とうちわ(笑)でお茶を濁していた。しかしここ数日、めったに100度以下に下がらないという非常事態となるにおよび、抜本的対策を迫られた。
そんなわけで期待薄ながら、最近増設したメモリ、DVDドライブベイに設置したSSD、内蔵SSDの3つのどれかが怪しいとにらみ、裏ブタをあけて覗いてみたところで原因がわかってしまった。もうあまりにも明白すぎて、メモリやSSDのことなどどうでもよくなるほどであった。
発熱の原因
原因はこれである。まずは遠景から。
中央上部、ファンを取り外したところになにやら【もしゃもしゃ】したエリアが見えますね。。。。
近づいてみるとこうなります。
oh...
これをキレイに掃除したら、発熱問題は完全に解決してしまった。汗
発熱、なおりました。
もう少し詳しく説明すると上記写真は、ファンとヒートシンクの間に厚さ1cm弱はあろうかというホコリがたまってましたの図である。これを取り除き、ヒートシンクに目詰りしていたホコリも掃除機で吸い、ファンの羽や排気口、その他周辺のホコリもキレイに掃除した。購入後3年半の間に、こんなことになっていたとは。
というわけで、みなさんMacBook(に限らずだが)の発熱に悩まされたら、ファンまわりの掃除をしてみましょうというお話である。絨毯や布団の上で使っている人はもっと早くホコリがたまるかもしれない。
ちなみに掃除の際はMacBookの裏ブタを開けることが必須なので、完全に自己責任となる。さらにLate 2008の場合は#00と#000の精密ドライバーが、最近のMacBook Proならばトルクスドライバーが必要。とにかくCPU温度が異常に上昇するレベルのホコリならば、背面の排気口から掃除機で吸い取るような生半可な方法では取り除くことはできない。
精密ドライバーもトルクスドライバーも全部セットになった工具は1,000円台から買える。たまの用途で今後別のマシンでも使えることを考えれば、バラよりもセットで買ったほうがオトクだ。
発熱まとめ。
ググったりジーニアスバーのお兄さんに聞いた話をまとめると、発熱の原因としては、
- 今回のようなファンまわりのホコリ以外にも、
- ファンが壊れてる
- 温度センサーが壊れてる
- なんかのプロセスが暴走(Spotlight索引作成や、TimeMachineバックアップ、Dropboxの同期、ウイルス対策ソフトの暴走などがよくある例。あとは単純にスペックに見合わない高画質動画の再生など。私のMacBook Late 2008ではHD動画の再生はキツかったりする)
といったところが考えられ、対処としては、
- まずはアクティビティモニタでCPU使用率が100%に貼り付いてないか、貼り付いてたらどのプロセスのせいなのかをチェックしたのち、ググって原因を潰す。
- 問題なさそうなら、ハードウェアのチェックができるユーティリティ(FanControl、DesktopMonitor、iStat Menuなどいろいろ)でファンの回転数や温度センサーをチェックしたり、
- Apple Hardware Testでチェックしたり、
- もちろんファンまわりのホコリもキレイにしたり、
- それでもチンプンカンプンなら修理。
といった手順になるかと思う。
今回、電源ブチンの影響なのか、恒常的な100度オーバーの環境のせいなのか、ディスクユーティリティで修復できないレベルのディスク障害に見まわれ、1週間の間に2回のTimeMachineからの復旧と、それに伴うSpotlight索引の作成しなおしという苦行に見舞われた。1回につき数時間コースの時間のムダである(それにしてもTimeMachineさまさまだ!)。
それでもどっかにハード的な障害が残る可能性は捨て切れないので、早めにレチナMacBookに環境移行してメインマシンとして使用開始したい次第です。
いまさらながらThe new iPad のイラストレーター(ai)形式テンプレートをシェア
追記
このaiデータを作った後に、さらにシンプルなデータにしたテンプレートをアップした。どのくらいシンプルかというと、使用したパスは1つだけ、アピアランスでディスプレイもボタンも描画してしまっているという、使いやすいのか使いにくいのかよく分からないというシロモノだ。こちらに置いてあるので、よろしければご確認ください。
http://d.hatena.ne.jp/neriu/20130810/p1
ここから本文
これまでカンプ作成などで使ってきたiPadのフレームは、ビットマップデータであったり、旧iPadであったり、ワイヤーフレームのみであったり、リアリスティックでなかったり、クリーン・ピクセルでなかったりしたため、なんとかならないものかと考えていた。そこで、再度ググってアレも違うコレも違うとやるのと、自分で作ってしまう時間的コストを天秤にかけて、後者を選択したので、よろしければお使いください。
The new iPad イラストレーター(ai)形式テンプレートのダウンロード
http://waramo.co.jp/The_new_iPad_2012_Illustrator_CS4_v1.zip
特長
- Illustrator(ai)形式のベクターデータ
- CS4以降に対応
- ピクセルに容赦なくフィット
- 極限までオブジェクト数を減らしたエコ仕様(iPad本体はパス4つだけ)
- ポートレートモード、ランドスケープモードの両方あり
- Retina対応(画面サイズ1024*768pxと、2048*1536pxの2種類あり)
- スクリーンにまで反射があると邪魔なときには、フレームのみにかかる反射も選択可能
- 今ならSafariのUIが無料でついてくる!!
2048*1536pxで作業してしまうと、大きすぎてサイズ感が掴みづらかったり、非Retina iPadに対応できないものを作ってしまうことがあるので、私は1024*768pxで作ってそれを144ppi(72ppiの倍)で書き出すか、イラレ上で2倍にして書きだすかしてる。
サイ・ヤング賞を誰がとるか、様々なスタッツを眺めてニヤニヤできるサイトを公開しました。
名付けて「サイ・ヤング賞メーター」といいます。よろしくお願いします。
今回MLBネタということで、はりきって英語圏ユーザをも視野に入れてみました!その結果・・・「見えるところに日本語は使わないでおこう」→「なるべく英語で記述しよう」→「え、これ英語でなんて言えばいいかワカンネ」→「まぁいいや、何も書かないでおこう」→「シンプルかつミニマルなユーザエクスペリエンスをご提供」とあいなった。
各スタッツの重み付けのチューニング、データ取得の速度、スマホ対応などは今後順次行う予定。
サイ・ヤング賞メーター - MLB The Cy Young Award Meter
http://cyaward.com/
サイトの内容はかなりマニアックなのでともかくとして、少し砂をかぶった天然芝のテクスチャやピッチャーマウンド、フォトリアルなボールなどを褒めていただけると喜びます。
5つのスタッツの偏差値と重み付けで、投手の総合的な成績を数値化
採用したのは防御率(ERA)、勝利数(W)、奪三振(SO)、投球回(IP)、クオリティ・スタート率(QS%)の5つ。それぞれリーグ内(またはMLB全体)での偏差値(Deviation Value)を求め、重み係数(Coefficient)をかけたものを合計して「サイ・ヤングポイント(Cy Young Points, CYP)」とした。
サイトが見れない!
今回、IE8以下はバッサリ切った。IE6以下じゃなく8。7以下でもなく8以下。「レイアウト崩れるけどまあ見れる」などという優しさは塵ほどもないので覚悟して欲しい。アクセスするなり.htaccessで強制リダイレクトという鬼仕様なのだ。そういうわけなので、FF、Chrome、Safariで見て欲しい。もちろん、iPhone、iPadもOKだ。そのうちスマホ版のレイアウトも用意する予定。あといちおうIE8くらいには対応するかもしれない。ツイッターにはそう書いてしまった。
サイ・ヤングポイントについて
指標は上の5つで、それぞれの偏差値は、母集団におけるその選手の相対的な位置を示すため、ある数値の優劣を測るのに妥当だと考えた。重み係数はERAを1として、Wが0.6、SOが0.2、IPが1、QS%が0.8とした。採用する指標と重み係数は議論のあるところだと思う。ちなみにサイトでは、「What is Cy Young Points ?」をクリックしてCYPの計算過程を確認できる。また、下のスタッツテーブルの各行をクリックすると、偏差値が表示し、スタッツテーブル上部の「Average」をクリックすると、標準偏差(Standard Deviation)が表示される。
サイ・ヤングポイントは実際のとこどうなのか?
現状でも、過去のサイ・ヤング賞受賞者のCYP順位などを見ると、割りといい線いっていると思うが、あとは完投(CG)、完封(SHO)、勝率(W%)を考慮に入れるかどうかといったところ。2009年NLのリンスカム、2009年ALのグレインキーの二人のサイ・ヤングホルダーは、本サイトのCYPによると僅差で2位だが、CGとSHOを考慮に入れていれば1位になると思われる。
奪三振(SO)の重み係数は0.2と低めに設定した。2008NLのリンスカムなどは圧倒的なSOの印象がサイ・ヤング賞受賞に少なからず貢献したと思われるが、本サイトではサンタナに1ptの僅差で2位となっている。
2008ALのクリフ・リー、2004NL、2001ALのクレメンスなどは勝率がサイ・ヤング賞受賞に貢献したと思われるが、特にクレメンスなどは勝率以外ではせいぜいベスト5から10のレベルなので、勝率を採用したとしてもCYPで1位にはならないだろう。
このように、過去のサイ・ヤング賞受賞者と、本サイトのCYP1位とは完全に対応しているわけではない。過去の受賞実績に完全に合致するような指標のとり方や重み係数の設定をしてしまうと、上のクレメンスや2005年ALのバートロ・コロンのところで、かなり無理が出てくることが予想される。
そういうわけで、しばらく寝かせてみて、あらためて採用指標や重み係数の妥当性を検討してみたい(特に、CG、SHO、勝率)。ボールを横に5個並べてしまったので、指標を増やすのはあんまり気が乗らないとかいうわけではないのでお察しください。fxxk!!!!
Retina対応
最新のiPhone、iPad、MacBook Proではピクセルを縦横2倍使用して、高解像度表示を実現している。OS部分はもちろん、サードパーティのアプリケーションでもWebサイトでも、縦横2倍の解像度の画像を用意すればRetina対応が可能となる。Webならばその上で、 などとすれば非Retina機に対して4倍の超高精細画像を表示できる。が、今回はほとんど使用しておらず、Backgroundでの指定がほとんど、画像もWebとしては巨大なサイズになってしまうので、Retina対応はまた次回とした。
正直なところ、iPadで見ると、高精細な他の要素(SafariのUIやテキスト部分)に対して背景画像がRetina非対応なので、若干 (´・ω・`)ショボーン な思いをしてる。本サイトのように背景全体を覆い尽くすよう画像だと、ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! くらいの負のインパクトがある。